森林の仕事紹介
森林の仕事は1年をとおして行われ、季節ごとの作業を年単位で繰り返すことで、森を育てています。
ここでは、森林の仕事を2つの時期に分けてご紹介します。
夏・秋
1. 下刈り
植栽木に日光が当たるように、雑草木等を刈り払います。この作業は通常、植林後の数年間、毎年夏季に行います。
2. つる切り
下刈りが終わった後でも、クズなどのつる植物が造林木に絡みつきますので、これを切り取ります。この作業は通常、6月~10月に行います。
3. 除伐
育てようとする樹木の生育を妨げるような、形質の悪い他の樹木を刈り払います。この作業の開始時期は樹種によって異なります。
4. 枝打ち
節のない木材を生産すること等を目的に、立木の枝を切り落とします。この作業によって光が差し、地表の土壌分解も促進されます。
5. 間伐
育てようとする樹木同士の競争を軽減するため、混み具合に応じて一部の樹木を伐採します。この作業は数年おきに繰り返し行います。
冬・春
1. 寒伏せ
寒冷期の凍害や乾燥から苗木を守るため、梢端部を含む樹冠部分を土中に埋めます。春先には埋めた苗木を土中から出します。
2. 雪起こし
雪圧によって倒れた幼齢木を起こし、縄などで固定後、木を垂直に育てます。この作業は雪解けとともに行います。
3. 主伐
建築材等に利用できる時期に達した樹木を伐採し、収穫します。間伐とは異なり、伐採した後に植林等を行います。
4. 集材・運材
伐採地に散在している伐倒木や丸太を、林道端などに集積します。その後、木材をトラックなどに積み込み、木材消費地や貯木場に運びます。
5. 地ごしらえ
苗木植付けのため、伐採跡地の残材や枝等を片づけます。雑草なども刈り取り、植林しやすいように整地する作業です。
6. 植付け
地ごしらえをして植えやすくした土地に、苗木を丁寧に植付けます。苗木が鹿などに食べられてしまわないように、周囲に防獣ネットを張ります。